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嘔吐恐怖症を知ってほしいのでブログで発信します。治療法は?【パニック障害の一種】

嘔吐

こんにちは、シキ(@shiki_no_blog)です。嘔吐恐怖症と闘いながら暮らしています。

この記事を書こうと思ったきっかけは、私のツイートへの反応でした。

「実は私もです」「なかなか理解されません」という当事者さんからのコメント。

私の周りには嘔吐恐怖症の人は全くおらず、一人で悩んでいました。

自分で発信してみて、同じ症状で苦しんでいる人がいることを初めて知りましたし、「私だけじゃなかったんだ」という気持ちが大きかったです。

知名度はまだまだ低く、理解されにくい嘔吐恐怖症。

高いところが怖い「高所恐怖症」のように、「嘔吐」が怖い人もいます。

理解することは難しくても「こんな症状で苦しんでいる人が世の中にはいる」ということをこの記事を通して是非知ってもらえたら幸いです。

嘔吐恐怖症はパニック障害の一種と考えられている

嘔吐恐怖(おうときょうふ)とは、自分が吐くこと・他人が吐くことに対して、強迫的に恐怖を感じる状態を指す。パニック障害の一種と考えられている。

Wikipediaより

パニック障害の主な症状は

  • パニック発作

→強いストレスにより、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状が起こり強烈な不安感に襲われる。

  • 予期不安

→パニック発作が発生した場面を恐れ、また発作が起きるのではないかと、不安を募らせていく。

  • 広場恐怖

→予期不安により、発作が発生した場所や場面を避けたり、悪化すると外出できなくなるなどの困難が生じてくる。

これを嘔吐恐怖症の症状に簡単に置き換えると、

場面「酔っ払いが吐く場面に遭遇した」

①吐く場面を見てしまい心臓がバクバクしたり等のパニック発作が起きる

②また夜の電車に乗ったら誰かが吐く場面に遭遇するかもしれないという強い恐怖感(予期不安)

③夜の電車に乗るのが怖い、乗れない(広場恐怖)といったような感じです。

嘔吐恐怖症の原因

幼少期などに、自分が嘔吐したことで苦しい思いをしたり、恥ずかしい思いをしたこと、または他人の嘔吐を目撃して激しい嫌悪を感じたことなどによる場合が多い。

wikipediaより

幼少期のトラウマが原因であることが多いようです。

私が聞いたことがあるのは、

  • 小学校の時に授業中吐いて恥ずかしい思い、つらい思いをした。
  • お母さんが吐いているのを見て強い恐怖感を感じた などです。

私自身のきっかけは、幼少期に重篤な卵アレルギーで、卵の入ったものを誤って食べてしまい何度も盛大に嘔吐をして苦しい思いをしたことです。

卵に強く反応し、嘔吐して痙攣したり失神したこともあります。

その時はこのまま死ぬのかなという強い恐怖に襲われ、それから吐き気が来るたびに体と心が拒否反応を起こしてしまうようになりました。

現在卵アレルギーは治っていて、吐き気がきても問題ないし死なない。と頭ではわかっていてもトラウマ状態から抜け出せずにいます。



嘔吐恐怖症の症状

  • 嘔吐の恐怖に直面した際に起こる、激しい動悸・めまい・震え等。
  • 万が一体調不良によって吐き気に襲われても、恐怖心が勝って吐くことができない(無理やり我慢する)場合が多い。
  • 恐怖心が昂じると、常に「自分自身に起こる吐き気」への恐怖に囚われ、「吐いてしまうのではないか」という強迫観念から外食やげっぷができなくなったり、家での食事や外出もままならなくなることがある。
  • 恐怖を感じるのは、主に自分自身が吐き気を感じた時、家族・他人が吐いている現場を見た時、嘔吐物を見たり嗅いでしまった時など。また、文面など嘔吐を連想させるものや出来事にも極度に敏感な場合がある。
  • 予期不安を感じて、吐き気が生じる場合もある。
  • 恐怖のパターンは人によって様々で、中には「自分の嘔吐は平気だが他人の嘔吐が怖い」またはその逆、という人もいる。
  • 他人の嘔吐(指を舌の奥に入れて刺激するなどの「嘔吐反射」を含む)を停止させようと強要する。

wikipediaより

嘔吐恐怖症の人の症状パターンは様々です。

  • 自分が吐くのはダメ、他人は大丈夫
  • 他人はダメだが、自分は吐ける
  • 自分の子どもは大丈夫だがそれ以外は無理
  • アニメや絵は大丈夫だが実際の人間は無理
  • アニメも映画も画像もダメ
  • 嘔吐恐怖でいけない場所がある
  • 吐き気を恐れて満腹になるまで食べれない、お酒が飲めない
  • ノロウイルスが流行る時期などに過剰反応する

私の場合は、吐くのを我慢する・自分も他人も吐くのダメ・嘔吐恐怖でいけない場所がある・嘔吐などの文字はOKだが画像や映像はNGです。人によって症状は全然違います。

嘔吐恐怖症に苦しんでいる人は実はたくさんいる!

芸能人の仲里依紗さんも嘔吐恐怖症を告白しています。

このツイートへの返信欄にも「私もです!」という方が沢山いらっしゃいました。

電車に乗れなかったり、飲み会や会食が怖かったり、満腹になるのが怖かったりと日常生活にも支障がでてくることも多いです。

私は酔っぱらって吐いてしまった友人や病気で気分が悪くなった人の介抱が怖くて出来ません。

助けてあげたい気持ちはあるのに介抱どころか恐怖で泣いてしまうし、その場から逃れたい気持ちが勝ってしまうのです。

本当にいつもそれが申し訳なくて情けなくて、助けてあげられない自分をいつも責めてしまいます。

女性の方は、つわりを大きく恐れる方もいます。子どもは欲しいけど、つわりが怖い。

子どもができた後も、子どもってすぐ吐くから…と不安を抱えている方も多いようです。

嘔吐恐怖症が理解されにくい要因を考えた。

なかなか理解が難しい恐怖症ですが、なぜ理解されにくいのかなと考えてみました。

①誰にでも起こりうる体の反応であること

嘔吐は、ある原因により(過度の飲酒・摂食・運動や食中毒、体調不良など)脳内の嘔吐中枢が刺激され、吐き気を催し、嘔吐するといったように、誰にでもある体の反応です。

なので「吐くのは当たり前のこと」「吐くのが好きな人なんていないでしょ」というような捉えられ方であまり理解されず終わってしまいます。

そのため「高いところが怖い」「とがっているものが怖い」「飛行機が怖い」という恐怖症よりも、

「眠るのが怖い」「吐くのが怖い」「食べるのが怖い」といったような体の反応に関する恐怖症の方が理解されにくい傾向があると感じます。

②知名度がない

高所恐怖症や閉所恐怖症、先端恐怖症のように一般的に知られていません。

これら3つの恐怖症は、TVやメディアで大きく取り上げられたり芸能人の方がカミングアウトしていたり書籍が出ていたりと知名度があります。それに比例し、知っている人や理解しようとする人の数は多いです。

嘔吐恐怖症の場合はメディア露出や特集が組まれることもなく、関連書籍も少なくドクター向けだったり、会食恐怖症の本の一部で項目として取り上げられているぐらいであまり知られていません。

先ほども紹介した、芸能人の仲里依紗さんが発言してやっと、まとめサイトや嘔吐恐怖症の記事がネットに上がってきたぐらい知名度が低いです。理解は難しくても「こんな人もいるんだ」という反応が沢山増えただけでも大きいことです。



嘔吐恐怖症を克服するには?

調べてみると、現在行われている治療法が2つありました。

①認知行動療法

  • 電車に乗れない

→1駅ずつ電車に乗る範囲を広げて大丈夫だったという体験を積み重ねていく。

  • 食事や満腹になる事が不安

→満腹感や胃の状態に過剰に注意が向いてしまっている状態から、食べものやおしゃべりなどに注意を向け、不安感を和らげるトレーニングを行っていく。

不安感などを、スモールステップで体験を積み重ねることによって和らげる治療法です。

②曝露療法

嘔吐や吐き気に対する不安がある場面でも、回避せずに直面し続ける方法。

  • 「不安が時間とともにだんだんと下がってくること(不安の馴化体験)」
  • 「予期していた恐ろしい結果は起こらないということ(認知の修正)」

を学ぶことによって症状を軽くしていく。

こちらは、スモールステップで直接向き合う治療法。

文字を見る→画像を見る→音を聞く→嘔吐している場面の動画を見る→実際に吐瀉物を見る→実際に処理をするといったように段階を踏んで向き合います。

私には想像しただけで血の気が引くぐらいハードルが高い治療なのですが、この治療法で軽減した方も少なくないようです。



最後に

このように「吐くこと」が怖くて悩んでいる人は少なくありません。

理解されにくいからといって誰にもカミングアウトせずにいたり、言っても誰にも理解してもらえず一人で苦しんでいる人も沢山います。

吐き気は体の反応で、世の中から消えることはありません。体の反応に関することなので「嘔吐が怖い」ということを理解することは難しいかもしれません。

でも「こんな症状で悩んでいる人がいるんだ」と記事を読んで知ってもらうだけでも、だいぶ違います。

嘔吐恐怖症の人に出会ったときに「嘔吐が怖い人がいるって見たことあるけどあなたもそうなんだね」と言ってもらえるぐらい知名度があがって、

理解するまでに至らなくても少しでも寄り添ってくれる人が増えてくれると嬉しいなと思っています。