歯のこと

歯を打った時の対処法。折れてしまったら牛乳に漬けて持っていくと良い!

こんにちは、シキです。歯科に勤めていました。

お子さんがうっかり、歯を打ってしまった!転んでぶつけてしまった。

遊んでいてぶつかった!という経験はありませんか?

 

小学生になってさらに活動の幅が広がると、遊びや部活でケガのリスクが増えます。

歯のケガって、予想外の時にだいたい起こります。

歯が欠けたとき・抜けてしまった時。対処法をしっていますか?

 

結論としては牛乳にいれて歯科に持って行きましょうです。

それがなぜ良いのか?ケガのリスク等や、対応等の説明も交えながらお話していきたいと思います。

もし自分の子どもがとっさに歯のケガをしたとき。

この対処法を知っているのと知らないのとでは大違いです。

歯が、元通りになる確率がぐんと上がります。

自分の子どもの歯を守るために…ぜひ読んでいただきたい記事です。

どんな場合に歯のけがは想定される?

①歩き始めで歩行が不安定な時

伝い歩きをしていてバランスを崩し、棚に勢いよく打ってしまったり、外で歩いていて転倒して地面に打ち付ける場合などがあります。

オモチャを口にくわえたまま歩いていて、オモチャと一緒に壁にぶつかってしまった事例もありました。

小さい頃はお母さんの予想外の行動も多く、ふとしたときに打ってしまうことが多いようです。

②小学生~ クラブや部活、遊びでのけが

小学生以降になると、野球のボールが当たった。自転車でこけた。

サッカーでお友達同士でぶつかったというような、スポーツや遊びの最中のケガが増えてきます。男児が多い傾向があります。



症状別の歯科での対応について

・出血はあったが、その後痛みもなく特に変わりはない

乳児の場合、痛みもなく出血もほぼ落ち着いてる時は、「経過観察」という感じでほぼ何も処置はしません。

ただし、その時は良くても神経が死んで歯が変色してきたりする場合があります。

そういった症状が出た場合は歯科を受診してください。

場合によっては、一応異常がないかレントゲンを撮ります。

何もなければ経過観察となります。

・歯が欠けてしまった。

どの程度歯が欠けたかによって処置が変わってきます。

ほんの少しの程度であれば、白い詰め物を詰める処置ですぐ終わります。

歯髄といって神経に差し掛かるほどかけた場合は、神経の治療が必要になります。

・ぐらぐらしている

乳歯がぐらぐらと少し揺れている程度だと様子を見ることもありますが、歯の位置がずれてしまったり、大きく揺れている場合にはワイヤー固定をする場合があります。

状態や歯科医院にもよりますが主に固定は3週間~長くて2か月ぐらいです。

・歯が抜けてしまった!

転倒や強打で歯が完全に抜けてしまうことがあります。

歯が抜けた瞬間はショックや思わぬ出来事に気が動転してしまいますが、

抜けたときや大きくかけた時に落ち着いてやっていただきたいことがあります。

これに気を付けるだけで歯が再植できる可能性がぐんと上がります。

・抜けた歯の根元は絶対に触らない!

歯の根っこの周りには、歯根膜というやわらかい膜がついています。この歯根膜というものが抜けた歯と骨をつないでくれる大切な役割をしています。

歯根膜をいかに保存して、歯医者さんに抜けた歯を持っていくかがカギになります。

・歯根膜を乾燥させない、水や消毒液で洗わない!

歯根膜はとてもデリケートで、乾燥にとても弱いです。洗うとせっかくの歯根膜の細胞が傷ついたり死んでしまいます。

歯が抜けたらティッシュやハンカチにくるんで持っていきたくなりますが、乾燥させてしまうのでNGです。

ケガで歯が抜けたら牛乳に入れて歯科医院へGO!

実は一番身近で状態良く歯科医院に持っていく方法は、

歯を牛乳に漬けて持っていくことです!!

根元近くから大きくかけたときもこの方法がベストです。

歯科的には、「歯牙保存液」(ティースキーパーネオなど)または「生理食塩水」、「牛乳」に漬けるのが良いとされています。

歯牙保存液と言われても…怪我をしてすぐに用意することが難しいですよね。この中だと一番牛乳が一番身近で用意しやすいかと思います。

なぜ牛乳がよいの?

phなどが体液に近いからと言われています。温度は常温でよいです。

ただ、入れる時の注意点としては、先ほども言ったように歯の根っこは出来る限りさわらないこと。

あとは、多少汚れていてもきれいに水道で洗わずそのまま入れてください。キレイに洗ってしまうと歯根膜の細胞に影響を与えてしまいます。

牛乳がその場にない時は!?

緊急のことで、近くにお店がなかったり家に牛乳を常備していないこともあるかとおもいます。

その場合は歯を頬の内側舌の下に入れて歯科医院を受診してください。

その際は歯を飲み込まないように十分注意してください。

保存液や牛乳などに浸けてない場合での生存は30分が限界とされているので出来る限り早めに受診してください。



牛乳に漬けても100%再植できるとは限らない

牛乳に出来る限りつける等対処して行ったとしても、粉々に粉砕している場合や、根っこに亀裂が入っていると状態によっては元通りにならない場合があります。

また、歯根膜の細胞の状態がよくなかったり、抜けてからの経過時間が長く経ってしまった場合も再植が難しかったり、予後不良が起こる可能性もあります。

100%再植できるとは限りませんが、元通りになる可能性は大きくあがるので、焦らずに実行してみてくださいね。



まとめ

・歯が大きくかけたら牛乳に入れて持っていく

・牛乳がない時は、舌の下や頬の内側に入れて持っていく

・持っていくときに乾燥させない

・歯の根っこは触らない

・消毒液や水できれいに洗わない

・できるだけ早く歯科医院に持っていく

怪我がないことが一番ですが、突然のことで歯のケガをする可能性はおおいにあります。

 

本当は再植して元通りに出来る歯も、正しい対処を知らなければ

その歯は使い物にならなくなり、元の通りには戻りません。

そうなると、小学生や中学生でその歯は差し歯になる可能性もあります。

牛乳に入れておく方法を知っていれば…と後悔するお母さんを歯科医院で見てきました。

 

是非この方法を頭の片隅にしまっておいてください。

この記事を読んで、ケガでお子さんの大切な歯が失われる人が少しでも減りますように。