歯のこと

歯医者さんや歯磨きが苦手・嫌いな子の原因や対策についての話。

こんにちは、シキです。お子さんは歯医者さんはすきですか?

歯医者が苦手な子ども、多いですよね。私は小児歯科をしている歯科医院に受付と保育士として5年ほど勤めていました。

いろいろな子どもたちを見てきた中で歯医者さんが嫌い・苦手な子って共通点があるなとなんとなく感じていました。

1か月に400~500人程歯医者さんに通う子どもたちを見てきた私が、歯医者さんが苦手な理由の分析と、対策についてお話します!

  • お子さんがいるママさん
  • 歯医者さんが苦手・嫌がる
  • そもそも歯磨きを嫌がる
  • これから通おうと思っている
  • 歯が生えてきた。虫歯が出来てしまった。
  • おすすめの歯の絵本を知りたい

そんな方にオススメの記事です!!

歯医者が苦手な原因を分析してみた

①年齢や慣れ

一つは、年齢です。人見知りの時期はどうしても先生が怖いですし、初めての歯医者さんだと緊張します。小さい子どもの場合、機嫌も大きく関係します。

入口に入った瞬間から他の大泣きしている子の泣き声が聞こえて不安に…なんてことも。

そして、9か月で歩き始める子・1歳4か月で歩き始める子もいるように発達も様々。歯医者さんも一緒です。

3歳の時は大泣きで暴れていたのに、5歳になって誰よりも上手になった子もいます。

同じ2歳でも、1か月で慣れる子もいれば、1年かかる子どももいます。

②こだわりがある子

自我が出る時期、イヤイヤ期、こだわりが強い性格という場合は、自分が思ったものと違うことをされると激しく嫌がることがあります。

・歯磨き粉はイチゴ味じゃないとダメ

・いつもの歯科衛生士さんじゃないとイヤ

・男の先生はイヤ

・ここの部屋がいい など

その場合は、先生や衛生士さんに相談してみましょう!できる限りその子の要望に合わせてもらうと、安心感がでて少しずつできるようになる可能性があります。

③虫歯になってから歯医者に行っている

怖い原因の一つに、虫歯になってから通い始めるということがあります。

なぜなら

虫歯になってから歯医者さんに行ったら…

治療がメインだからです

  • 場合によっては削ったり埋めなければならないので削る機械などを使う。
  • 根っこの治療までする必要があったら、何回も通わないといけない。
  • 深い虫歯だと、治療後痛みが出ることがある

キーンと音がしたり、場合によっては薬の味がしたり、削られる怖さだったり…

虫歯になってから行ったら子どもにとって歯医者さんに行く=怖いという要素がいっぱい増えてしまいます。

④親の言葉かけ

歯医者さんの待合室で、こんな声が聞こえてくることがあります。

「ママの言うこと聞かないんだったら、もう一回先生に注射してもらうからね!!」

「なにしてるの!?歯医者さんでこわいこわいしてもらうよ!」

実は、この言葉「歯医者さんは怖いところ・痛いところ」「いうこと聞かなかったら連れていかれるところ」と知らない間に子どもに植え付けている可能性が大きいのです。

いうことを聞かないとき、「鬼さんがくるよ!」「おばけがくるよ!」というのが時に効果的なこともありますよね。鬼やおばけは、架空のキャラクターなので問題ないかと思います。

しかし「歯医者さんに怖いことをしてもらおう」という言葉かけはダイレクトに歯医者さん嫌いに結びつきます。今すぐにやめるべきワードです。

⑤歯医者さん選び

前の歯医者さんだったら全然できなかったのに!ここに来たらできるようになった!

「歯医者さん、変えてよかったー!!」

というお母さんに何人も遭遇しました。

そんなお母さんたちに、前の歯医者さんではどんな感じだったのですか?とよく私はお母さん達に聞いていました。

・できないからと言って縛られたり、押さえつけられた。

・「虫歯になったのはママのせい」「なんでこんなになるまで放っておいたんですか?」などママが冷たい言葉を言われた。

などの経験をされた様子。

意図的に放っておいたわけでもないし、虫歯になったのが親にも原因があることくらいわかっているのにそんなに言われるなんて…と。

なんで放っておいたんですか?とお母さんの育児に寄り添わずに言葉かけをするところは、あまりその歯医者さんはよくないのではないかなと個人的に思います。

仕事で忙しい。連れていきたくても預ける人がいない。下の子に手がかかっていて、気づいたらお姉ちゃんが虫歯になってた。

磨き方が正しいかわからない。自分は気を付けているのにおばあちゃんが勝手にお菓子を与える。など

いろんな育児の背景があるなかで、「ママのせいです」と一言で解決せず「虫歯になってしまったのは事実だけど、今の習慣をできそうなことからちょっぴり変えてみましょう」と寄り添ってくれる歯医者さんをお勧めします。

何年も子どもが歯医者が苦手で悩んでいるお母さん、思い切って歯医者を変えてみるのも一つの手です!

歯医者さん好きになるための対策4つ!

①虫歯になる前に通おう!

先ほども書きましたが、虫歯になってから通い始めたら子どもにとって怖いことの要素がたくさん増えてしまいます。

虫歯になるまえに歯医者さんにいったら・・・

「治療ではなく予防がメインです」

  • 基本は検診と歯磨き!歯を磨いてフッ素を塗る。
  • シーラントという奥歯のみぞのところが虫歯にならないように、白い樹脂で虫歯予防のコーティングする。
  • 磨き方のお話や、歯に良い・悪い食べ物のお話など。

(あくまで一般的な例です。病院によってしている予防のメニューは違います。)

歯ブラシで磨いて、フッ素をぬりぬり。シーラントも、もちろん削ったりすることなく歯の溝のところに白いものをぬりぬりお絵かきするだけ。加えて歯磨きのコツを教えてくれたりします!

ね、歯医者さんは虫歯の前に行ったら痛くないんです。怖い要素も、虫歯になってから行くより全然少ないんです!

ぜひ、虫歯になる前に予防に通ってちょっとずつ歯医者さん慣れしていきましょう♪

②歯みがきのお話をしてみよう~オススメ絵本

まずは、はみがきを楽しくできるようになることから♪

  • はみがきの意味をよく教えていない
  • 歯が生えてきて歯みがきを始めようと思っている
  • はみがきにそもそも興味がない
  • 絵本がすき!
  • 今のはみがきをもっと楽しくしたい

お子さんには、絵で楽しく学べる絵本でお話しすることがオススメです!

年中さんや年長さん、小学生のお子さんには歯医者さんってどんなところなのか、どういうものを使っているのかという説明絵本を使うとより効果的です。

今から紹介するのは、小児歯科に勤めていた私が選んだ歯の本5つです!

はみがきおねがい

0~2歳にオススメの本です。表紙には取り外しできる歯ブラシがついています!

歯みがきをしたら汚れがおちて歯がピカピカになる!というはみがきの流れがが楽しく学べる絵本です。

はみがきおねがい! (できるかな) [ わだことみ ]

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ノンタンはみがきはーみー

1歳から3歳くらいの子どもにオススメの本です。

ノンタンたちと楽しく歯磨きできる絵本です!
ノンタンの真似をしてはみがきするようになったというレビューをよく見かけます!

【新品】【本】ノンタンはみがきはーみー キヨノサチコ/作・絵

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はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!

2歳~5歳ぐらいにオススメです!

歯みがき大嫌いなおともだちに、歯みがき列車がやってきて、お口のなかを冒険します。
車がだいすきな男の子が、おくちを開けてくれるきっかけになりそうな絵本です!

終点は、家族の歯ブラシが立っている歯ブラシ立てなんですよ♪よくできてるー!

大人も一緒に楽しく読める絵本です!

はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう! [ くぼまちこ ]

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わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

3歳から小学生にオススメ絵本です!

五味太郎さんという、小学校の国語の教科書などにも色々作品が載っている方の絵本です。

歯医者さんがきらいな男の子は「はいしゃさん どきっ」

でも、実はワニの歯医者さんも「はいしゃさん どきっ」

怖いのは歯医者さんも一緒なんです。(笑)着眼点が面白い!言葉遊びを楽しみながら、楽しく読める絵本です。

わにさんどきっ はいしゃさんどきっ2版 [ 五味太郎 ]

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歯いしゃさんはこわくない

3歳ぐらいから小学生にオススメの絵本です。

これ、歯医者さんが嫌いな子の説明絵本にピッタリ!!!

マスクをした歯医者さん怖いですよね。まず、歯医者さんの洋服やマスクの説明から暖かなタッチで描かれているんです!!

器具の説明、音の説明、虫歯の治し方まで絵でくわしくわかりやすく書いています。

ママも初めて知ることがたくさんと思います!「この音ってなあに」「この器具って何に使うの」
そんな疑問が優しいタッチの絵で学びながら一緒に解決できちゃいます♪

歯いしゃさんはこわくない (知ってびっくり!歯のひみつがわかる絵本) [ 楠章子 ]

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ぜひご参考にしてみてくださいね!

③歯医者さんごっこをしてみよう!

数百人見てきた患者さんの中で特に印象に残っている、すーちゃんのエピソードをお話します。

初めての歯医者さんにきた2歳のすーちゃん。イスにすんなり座れて歯磨きも怖がらず、誰よりも上手でした。え!すごい!こんなに上手な子初めて見た!と私は興味がわきました。

「すごいですね!本当に上手でびっくりしました。おうちでなにか気を付けてることってあるんですか?」と聞いてみると

『家で私とお兄ちゃんで歯医者さんごっこしてるんです。私が先生で、すーちゃんが患者さん。

私はマスクをして「はい、おくち開けてくださーいって」(笑)』

お母さん、ナイスアイディア!!!

一通り終わったら交代して、お母さんが磨いてもらうんだとか。

お兄ちゃんも一緒にしてくれるそうで、日常の遊びで取り入れてくれているので歯医者さんにきてもバッチリだったんですね。ちなみにお兄ちゃんもとても上手です。

遊びを通して歯磨きが好きになっていったのはとても良いことですね!

④苦手なものを分析してみよう

歯医者さんが苦手!という子どもたちを見てきたなかで、わたしは子どもが苦手な要素は五感が大きく関わっているなと思います。

音:キーン!という削る音やシュー!という唾液を吸う機械の音が苦手。

場所:そもそも病院がダメ!初めての場所はいつも大泣き。など

人:先生が怖い、マスクや眼鏡をした人、男の先生が苦手など

におい:歯医者さんの独特なにおいが苦手。

味:フッ素の味や、歯磨き粉、治療のお薬の味が苦手。

この味は大丈夫、シューって音がする器具はどんな器具なのか説明してもらうなど、苦手な原因を追究していくのも効果的です。

なにがダメなのか観察してみて、先生に伝えて一緒に対策していくと良いでしょう。

最後に。育児を頑張るママさんたちへ。

受付をしていて、こんなママさんに出会ったことがあります。

「わたしが虫歯にさせなかったら、こんな怖い思いをさせることはなかった。わたしのせいなんです。」

そんなお母さんに、私はこの言葉を送ります。

「おうちから一緒に歯医者さんに来ただけで、はなまる満点です!」

2人や3人の小さい子を連れてくるお母さん。週に何個も習い事しているけど、なんとか予定を開けて歯医者にきてくれるお母さん。

朝起きて子どもの身じたくをして、お母さんもお化粧して、予約通りにきてくれて。

もしかしたら「いや」と泣き叫ぶ子どもを、一生懸命連れてきたお母さんもいるでしょう。

そんな大変な中、連れてくるすべてのお母さんみんなはなまる満点です!

こういうことってあまり誰にも褒めてもらえないんですよね。

「虫歯になったのはお母さんのせいです」とそこばかり見られがちなのは何故なのだろう。

私はまず、「虫歯をどうにかしなきゃ」という想いを持って歯医者さんに来てくれた、そんなお母さんたちに拍手を送ります!

 

「虫歯に気づいてあげられなかった」

「もっと早く通えばよかった」

虫歯になってしまった子どもをみて、後悔することもあるかと思います。

でもお母さん大丈夫、まだ乳歯です。おとなの歯になってから虫歯になったらもっと大変でしたよ。歯医者に連れてきて良かったんですよ!!

今は嫌がる時期かもしれません。どうしても磨かせてくれないかもしれません。心が折れそうになることもあるかもしれません。

長い期間かかるかもしれませんが、私は頑張るお母さんを応援しています!